薬膳とは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E8%86%B3
薬膳の定義は 中医学の理論に基づいたものです。
中医学の理論とは、整体観念(せいたいかんねん)と弁証論治(べんしょうろうち)
わかりやすくいうと、季節や心のバランスを取りながら(=整体観念)体質や体調によって食材や調理法を考える=(弁証論治)とのことです。
漢方薬や鍼灸などでは「弁証論治」といいます。食の提案をする薬膳では「弁証施膳」(べんしょうせぜん)と呼んだりもするらしいです。
ベースの考え方は漢方と同じで、対処法がクスリになるか、食材になるかの違いです。また、医食同源・薬食同源という言葉があるように、
食物は、治療効果があるという意味合いがありますが、薬膳など健康に関する食事について大切なのは
“毎日続けられる、おいしい食事”です。いくら薬効があっても、まずいものだと続きませんよね。
食べやすいように、味を整えておいしく味わうことがとても重要です。
■薬膳のルーツ
2000年以上前に書かれた薬典の『神農本草経』で、食べものとクスリはもともと同じであるという「薬食同源」という言葉が記載されているように、古くから中国では、食事を通じて健康の維持をしたり、治療に役立ててきました。「薬膳」という言葉が生まれる前までは、食べもので病気の予防をしたり、健康なカラダを維持することを「食養」、食で病気の回復を早めたり、疾病治療の補佐に役立てる「食療」とし、「薬膳」の名が知れわたってきたのは1980年代になってからのことです。
この時代に中国で「薬膳レストラン」がオープンしたり、
『中国薬膳学』という薬膳本が発行され、最近では世界各国で薬物のエビデンスが解明されはじめています。日本でも偏った食生活で起こる生活習慣病や、アトピーなどのアレルギー性疾患などにも薬膳の利点が取り入れられつつあります。今後、科学的な根拠をもつ栄養学との連立や調和が期待されるとともに、一般にも深く生活に根付いてくれると良いと思いますね。