ブルーベリーは健康効果以上の効用があるスーパーフード
ニューズウィーク日本語版の記事で、「ブルーベリーに健康以上の効用がある事実」という記事が紹介されていたので転載しました。
記事元:東洋経済ONLINE(2019/06/21) https://toyokeizai.net/articles/
日本でブルーベリーというと「目にいい」というイメージがありますが、米国では、このブルーベリーはスーパーフードに位置付けられており、私たちの体のさまざまな健康効果の研究が盛んに行われています。
USハイブッシュブルーベリー協会によると、ブルーベリーは主に「心臓」「インスリン反応」「脳」「がん」「腸内フローラ」への効果が、様々な研究結果によって報告されています。
では、ブルーベリーの効能について、それぞれの研究報告の内容を見てみましょう。
①心臓血管機能の向上
メリーランド大学イースタンショア校のエイプリル・スタル准教授がメタボリックの成人者44人を対象に行なった実験では、ブルーベリーのスムージーを6週間毎日2杯摂取したグループは、プラゼボ(炭水化物、たんぱく質、脂肪などの栄養価や味は同じだがブルーベリーは一切入っていないもの)を摂取したグループと比べて、血管内皮機能が著しく改善し、ブルーベリーを6週間取ることによって、メタボリックの人の心臓血管機能が改善することが示唆されました。
また、コロラド州立大学のサラ・A・ジョンソン博士によると、1日に22グラムのフリーズドライの粉末ブルーベリー(生のブルーベリー1カップに相当)を8週間にわたり摂取した場合、血圧が下がり、動脈壁の硬化が改善したという報告もされています。
先に紹介したスタル准教授の違う実験で、メタボリックと診断された成人32人に先の実験と同じようにブルーベリーのスムージーを1日2杯、6週間にわたり摂取してもらったところ、インスリン感受性が高まったという報告もされています。
③認知機能がアップ
米タフツ大学などの研究報告では、60〜75歳の男性13人、女性24人に24グラムのフリーズドライのブルーベリー(生のブルーベリー1カップに相当)を90日間毎日摂取してもらった後に、言語記憶評価テストや作業切り替え能力テストなど認知機能を調べたところ、ブルーベリーを摂取したグループは、プラセボを摂取したグループと比べテスト結果が良好で、ブルーベリーが高齢者の認知機能改善に役立つことが示唆されました。
④がん細胞増殖の抑制
米アーカンソー大学のルーク・ハワード博士によると、ヒト結腸がん細胞を使ってベリー類の増殖抑制をコントロール群と比較したところ、ブルーベリーのフェノール画分はがん細胞の増殖を58%抑制したという研究結果があり、ベリー類に含まれるフェノール画分や揮発性物質が、がんの増殖を抑える可能性があるという報告がされています。
近年、脳と腸は密接な関係にあることが分かってきていますが、英イースト・アングリア大学のデイビッド・ヴォゾー博士によると、特にベリー類に豊富に含まれるポリフェノールには、認知機能の低下を防止する他、腸内フローラの構成や代謝を調整する力があると多くの研究で報告されています。
そのほかにも、米オレゴン州ポートランドで5月7日〜9日に行われた「ベリーの健康効果シンポジウム」では、ライラ博士らが行なった実験で、ベリー類に含まれるポリフェノールが、アスリートが激しいエクササイズをした際に発生した炎症ストレスを軽減したという、肉体疲労回復機能があることも報告されました。
それに、ブルーベリーはビタミンC、ビタミンK、食物繊維、ポリフェノール(アントシアニン)など嬉しい成分が含まれていて、1カップわずか80kcalと低カロリーなのも魅力なんです。
皮を剥いたり種を取ったりする必要なく、手軽にすぐに食べられるので、ブルーベリーをおやつ代わりにつまんで食べれば、健康にも良さそうですよね。
年齢を重ねるたびに気になる『キレイ』と『元気』。
時間に追われて、食べ物があふれる身の回りに流されながら何気にいると、体調が変?肌にくすみ?などなど顕著に現れる体の変化。私たちのカラダの細胞は、私たちが日ごろ食べているもので作られています。
焼くだけ、温めるだけの加工食品やコンビニ、スーパーのお惣菜食品などに頼った生活を送り続けると、生きた食の知識は得られませんし、添加物などの余計なものまで食べてしまうことになります。
自然の恵みである食物一つ一つに、私たちのカラダにとって良いものや悪いものが存在します。その特性を理解するうえでも、食材から調理して食べる習慣を身につけていきたいですよね。
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