食物の5大栄養素 食物繊維を摂りましょう
食物繊維をもっと摂りなさい、と忠告されたことはありませんか?
しかし、食物繊維がなぜそんなに大切なのでしょう?
他の栄養素と異なり、食物繊維は体内で消化されませんが、胃腸の働きを良くします。
炭水化物は、ヒトが消化・吸収できる「糖質」と消化できない「食物繊維」の両方を含みますと、前回の記事でお伝えしましたね。
糖質制限のために、炭水化物の摂取量を減らすと結果的に食物繊維不足に陥ります。
何故なら、食物繊維は炭水化物に含まれるからです。
「食物繊維」は、ひと昔前までは、体内の消化酵素で分解されず、吸収もされないカラダの役に立たない「食べかす」と考えられていました。
しかし、1970年代から研究が進み、いまや、おなかの善玉菌を増やし、腸内細菌のバランスを整えるなど、カラダに有用な働きをすることが注目され、5大栄養素に続く、第6の栄養素とまでいわれるようになったんですね。
また、食物繊維とひと口にいっても、野菜や果物に含まれるもの、海藻に含まれるもの、微生物がつくるものや、動物性のものなど、私たちが考えている以上に多くの種類があります。
水溶性と不溶性の食物繊維
また水に溶ける溶けやすさで、「水溶性の食物繊維」と「水に溶けにくい不溶性食物繊維」に分けられます。
特に大切なのは不溶性の食物繊維です。不溶性の食物繊維は野菜に多く含まれます。
胃や腸で水分を吸収して大きくふくらみ、便の容積を増やすため、腸を刺激し、蠕動(ぜんどう)運動が活発になるので、便通が良くなります。
また、有害物質を吸着させて、便と一緒に体外に排出するので腸をきれいにしてくれます。
大腸内の細菌により発酵・分解され、ビフィズス菌などの善玉腸内細菌の餌になるので、善玉菌が増え腸内環境が改善されます。
そのほかにも、食物繊維の多い食品は、低カロリーのうえに噛み応えもあり、食べた時の満足感も高いため、食物繊維の多い食事をとることで肥満も防ぐことができ、生活習慣病予防にもなります。
食物繊維の必要摂取量は?
食物繊維の1日の摂取目標量は、成人男性で20g以上、成人女性で18g以上と設定されています。
食物繊維は野菜に多く含まれています。
しかし、必要量を生野菜で食べるのは大変です。
例えばほうれん草だと600g以上にもなります。
モロヘイヤで300gです。
以上7回にわたって食事の栄養素についてご紹介してきました。
これらの記事は以下でご覧になれます。
酵素スムージーで食物繊維を摂ろう
そこで、私たちは、「食べる酵素スムージー」をお勧めします。
果物や野菜まるごとブレンダーで混ぜ合わせたスムージーは、食物繊維が豊富に含まれていますし、果物や野菜そのものより摂りやすくなり、消化にもよいというメリットがあります。
欧米では、食物繊維を一日あたり24g以上摂取することで、心筋梗塞のリスク低下が観察されるとの研究報告があります。
また、糖尿病・虚血性心疾患などの生活習慣病に対しても予防効果が認められ、腸内環境を正常に整える作用も知られています。
健康なカラダ作りには、健康な食事が基盤となります。
不足している栄養は、天然のものから確実に摂ることができるように「食」の知識をしっかり身につけましょう。
あなたの美と大切な人の健康のために
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【食を学ぶことは人生で最大の徳(得)である!】
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