甘いものは別腹なのか?
以前TVでも紹介されておりましたが、本当に甘いものは別腹なのでしょうか?
私たちが甘いものを大好きなのには原因があります。
甘いと感じると、脳では至福感、陶酔感をもたらすβ-エンドルフィンなどの麻薬様物質が分泌されます。
β-エンドルフィンは脳内麻薬とも呼ばれ、多幸感をもたらしてくれます。
そして、ドーパミンという物質も分泌され、さらに快感が生まれます。
このように甘いものの誘惑には勝てないようになっています。
別腹をつくるのは「オレキシン」
オレキシンという体内から分泌される物質を、ラットの脳に投与すると、
胃を緩めて小腸に内容物を送り出し、内容物の充満した胃に新たなスペースを作ります。
要するに『別腹』ですね。
胃にスペースをホントに作るのです!
オレキシンは血糖値が低い時に分泌されます。
また、『これはおいしそうなものだ!』と思うと分泌されるとも言われています。
これが『別腹の正体』
人間は胃がいっぱいになり、血糖値が高くなると満腹を感じます。
しかし、満腹にもかかわらず、脳が食べたいと判断すると、体が食べれるように変化するのです。
『おいしい』という感覚は
体に欠乏している栄養素やエネルギーを体内に入れた時に感じる場合と、
経験や学習で始めは特においしいと思っていなかったのに、
おいしく感じるようになったという場合があります。
おいしいと脳が感じる食べ物を目にすると脳が身体に命令して胃に食べられるスペースを空けさせる
というのは凄いことですね。
しかしこの機能があるために食べ過ぎになりダイエットが成功しないと困りますね。
食べ過ぎに注意
コース料理などでしっかり食べてもデザートが食べれる理由はこれなんですね。
ただし、注意しなければならないことがあります。
西洋料理にデザートがつくのは、食事が肉や魚が中心で、エネルギーになる
炭水化物が少ないためで、これをデザートで補うという考え方に基づいています。
一方の和食は、食事の中でしっかり炭水化物がとれることから、デザートまで食べると食べ過ぎになりかねません。
別腹だからと言って喜んで食べていてはダイエットに成功しませんね。