寝ているとなんだか脚に不快感が。ジワジワときて、どうにも抑えられない。
脚がだるい、むずがゆい、イライラする、とにかく脚をじっとさせられず、
ゴソゴソしてしまう。
「疲れが溜まっているな」「コーヒーを飲みすぎたな」などと考えながらときには、
眠いのに起きて歩きまわらないと治まらないというような奇妙な症状に悩む人たちが、
じつは国内に推定200~400万人もいるらしいのです。
もし、心当たりがある方がいるなら、
実は「むずむず脚症候群」、正式な病名は「レストレスレッグス症候群」(下肢静止不能症候群)
という病気の可能性があります。
以下、むずむず脚症候群患者のお話です。
「私の場合は、夜寝る時に症状が出て、全然眠れない程のかゆみが襲ってきました。
足首から下の皮膚の中を、虫がはいずり回っているような感覚でした・・・思い出すだけでもすごく気持ち悪いですよね。もう二度となりたくないです。」
症状がひどい場合は、病院で治療しないと治らないこともあります。むずむず脚症候群は、まだ聞きなれない名前ですが、睡眠障害の中では 精神生理性不眠症 や 睡眠時無呼吸症候群 に次いで有病率が高く、日本人の0.5~数%が罹っていると見られていて、年に数回症状が起きる人もいれば、慢性的に現れ睡眠障害まで誘発するような要治療の人までさまざまなケースがあるらしいのです。
日本人の5人に1人といわれる不眠症の中でも、薬を服用して改善しない「難治療」の
患者の10~20%は「むずむず脚症候群」が原因ともいわれています。
なお、むずむず脚症候群の症状と“間違えやすいもの”もあるので参考までに列挙します。
・こむら返り
・体位変化で脚の血管圧迫による不快感
・うつ病(脚が重く感じたり、しびれたりすることがある)
・腰椎疾患 など
以下のような方は、むずむず脚症候群の二次的に発症に注意する必要があります。
・パーキンソン病
・人工透析をしている
・糖尿病
・妊娠
・抗うつ薬を使用している(副作用)
・甲状腺の機能低下
・遺伝(家族がむずむず脚症候群になったという人は注意!)
特に高齢者や妊娠中の女性は、むずむず脚症候群になりやすいので注意が必要です。
アルコールやカフェイン、フェノチアジン系抗精神病薬が誘因となることもあります。
とても気味の悪い「むずむず脚症候群」ですが、その原因は正確にははっきり
していませんが、主な原因として考えられているのが、以下の2つです。
・ドーパミンの機能障害
・鉄分の不足
脳の中でドーパミン物質が上手く作られないことが、特発性むずむず脚症候群の原因で
はないかと考えられています。ドーパミンは、パーキンソン病にも関係する脳内の
神経伝達物質です。このドーパミンを作るために必要な鉄分や葉酸が不足するため、
ドーパミンの濃度が下がってムズムズしたり、知らないうちに脚が動いてしまったりするのです。
対処方法・予防方法として
・カフェイン・アルコールの摂取や喫煙を控える
・鉄分を摂取する
ことで、軽い症状の方などは回復するようなので、食生活や飲みすぎ吸いすぎなどの
生活習慣を見直すことをおススメします。
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